川越
宮崎県国富町の川越酒造場
蔵元の毎日は忙しく、焼酎の状態に合わせ蔵人は工程を進めます。
現在では長男の雅博さんが、20代目の代表者となり川越の味わいは引き継がれています。振り返れば、19代目の社長がご存命のころ奥様と「福岡で喜ばれる焼酎を作りたい」との思いで私たち福岡の酒販店約10店舗とともに製品開発そしてラベル造り流通手段などを始めたのがきっかけとなりました。
そして、いま20代目雅博さんの熱い思いによってゆるぎない美味しさとあくなき挑戦をと続けておられます。


「焼酎造りには5部門の工程があります。一つ一つ手を抜かず1%でも向上していくように改善していきたい」と語っていた善博さん。
国富町は宮崎市の西隣りの町で、町の西北部にある釈迦岳(しゃかだけ)から流れ出す豊かな水は「国富町の水はおいしい」といわれる所以(ゆえん)です。
国富町の中心部にある川越酒造は創業が江戸時代。
このあたりが幕府直轄領(天領)だったころからという歴史深い酒造場です。焼酎を専業としたのは先々代からで、大正9年には、第1回九州沖縄焼酎品評会で金杯を受賞し、代々焼酎造りの高い評価を得ています。
丁寧に、真心込めて造り続けた焼酎が、平成11年に世間の注目を集めることになります。同年8月に販売された古酒『川越1972』です。
『川越1972』は、47年間じっくり寝かされた芋焼酎で、アルコール度数は31度。風雅な香りとまろやかな味わいはついつい杯が進み、焼酎愛好家にはたまらない一品ですが、長期貯蔵で数量も少なく、予約の段階で完売となるため「幻の焼酎」とも。
蔵の長い歴史の中でさまざまな銘柄が生まれましたが、現在は本格芋焼酎『川越』、米焼酎『赤とんぼ』、昔ながらの味わいを大切にした『金の露』の3銘柄にしぼられています。
甕壷仕込みのこだわり
酒造場にある仕込蔵は明治末期に建てられたもの。
甕壷は素焼きで多孔性、遠赤外線の作用もあり、仕込みの状態もよく見えるそうです。
手間を考えると大きなタンクを使った方が効率的ですが、甕壷で仕込むことは雅博さん杜氏としてのこだわりでもあります。
「焼酎造りに大切なのは五感です。麹の色、発酵、泡、ひび割れを見て、直接手で手触りや温度を確かめながら、焼酎を養生してやります」と善博さん。
手間ひまをかけ、手塩にかける焼酎造りの醍醐味でもあります。
安全で健康な焼酎には無農薬の芋が必要
もう一つの大きなこだわりは素材。芋です。
味にこだわり、焼酎に最適と選んだのは『黄金千貫(こがねせんがん)』という甘薯。朝掘った採れたての芋をその日のうちに加工します。長年おつきあいのある農家に、「無農薬、有機肥料で」と依頼されているそうで、「あまりしつこく言ったので、だまっていても“顔に無農薬、有機肥料と書いてあるようだ”と農家の人が言います」と笑っていた善博さん。
朝に採れた新鮮で安全な芋を使う、飲む人の健康も考えたこだわりがここにはありました。
町の焼酎が世界の銘酒になった
長年、地道に丁寧に作りつづけた焼酎の味わいが口コミで全国に広がり、2002年には全日空国際線のファーストクラスで世界の銘酒のひとつとして『川越』が採用されました。
以来、「本社の社長の依頼で」と社員の方が直接買いに来られる事もあるそうで、宮崎の焼酎『川越』の味わいは世界にも認められたといえるでしょう。
杜氏が丹精込めて造った風味豊かな焼酎を是非ご堪能ください。
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